函館地方検察庁では、毎年、当庁管内の小・中学校及び高等学校等の教員を対象に、社会科、公民科等の学習のほか、生活指導及び学級活動等の様々な教育・指導に活用していただくことを目的に、法教育に関する教員研修を実施しています。
令和6年8月19日に実施した教員研修には、小・中学校や高等学校等から10名の教員等の方々に参加していただきました。
この研修では、当庁の検事による検察庁の業務説明、裁判員制度の説明のほか、特に少年犯罪に関わる関係機関として、函館保護観察所、函館少年鑑別支所及び函館家庭裁判所に協力していただき、更生保護、少年鑑別所の役割及び少年審判手続等の説明を行いました。
更に、昨年度の要望にお応えし、北海道警察函館方面本部の警察官からも、少年犯罪等について説明の時間を設けました。
また、当庁取調室等の見学や、裁判所法廷見学もあり、盛り沢山の内容となりました。
参加者からは
・「事件発生から刑の執行まで、少年の例を含む丁寧な説明で分かりやすかったです。」
・「非常に分かりやすい説明でした。具体例を提示していただき、流れを理解できました。」
・「警察の方の相談業務について、被害者の方の支えになるために、ご尽力されていることがよく分かりました。」
・「チョッキやベルト、指紋採取の様子も見れたり触れたりできて、児童にも授業で還元できそうです。」
・「再犯しない(させない)ための地域にとって大切な機関であることが分かりました。」
・「少年事件や鑑別の流れなど、基本的な内容を知ることができました。」
・「少年の薬物犯罪(大麻)が増えているとのことで、生徒にも注意を払っていこうと思いました。」
・「なかなか体験のできない施設を見学できて良い研修になったと感じました。講義もリアルな声が聞けました。」
などの感想をいただきました。
今後も、沢山の教員の皆様に当研修に参加いただき、学校での法教育等に生かしていただければと思います。