東京地方検察庁の沿革

最終更新日:2016年1月13日

1. 庁舎の変遷

昭和20年ころから昭和34年ころまでの東京刑事地方裁判所検事局(東京地方検察庁)の庁舎の写真

 当庁は,昭和22年5月3日の検察庁法施行に伴い,旧東京刑事地方裁判所検事局から東京地方検察庁と名称を改めて発足しました。発足当初から千代田区霞ヶ関一丁目1番地に新築された木造モルタル式2階建庁舎を東京地方裁判所刑事部とともに使用していましたが,同29年5月に,東京高等検察庁旧庁舎や東京区検察庁旧庁舎も併せて使用するようになり,同33年12月には,公判部及び検務部の一部を中央区小田原町の旧海軍経理学校跡の築地庁舎に移転するなどしたため,十数カ所の仮庁舎に分散して執務する状態でした。

 同34年1月,現在の弁護士会館の敷地に,東京検察総合庁舎(旧庁舎)が完成しました(一部は,同36年11月に完成。)。

 その後,同43年2月に,北区稲付西山町に東京地方検察庁第二庁舎が開設され,交通部及び事務局,総務部,刑事部のそれぞれの一部が移転しました。

 平成2年6月,中央合同庁舎6号館A棟の完成に伴い,当庁は,現在の庁舎である同建物に移転し,上記の第二庁舎に置かれていた部署も同建物に移転して,第二庁舎は廃止されました。

昭和60年3月に竣工した八王子地方法務総合庁舎(現八王子区検察庁)の写真

 その後,同6年6月には,A棟南側に隣接してB棟が建設され,その10階以下に,都内23区内の各区検察庁を統合した東京区検察庁が入居したほか,東京地方検察庁交通部等が入居しました。

 当庁管内の八王子支部は,検察庁法が施行された当時,東京地方裁判所八王子支部に仮住まいしていましたが,昭和23年2月,八王子市台町に庁舎を新築して移転し,さらに,同35年4月,明神町の八王子地方法務合同庁舎に移転した後,同60年3月に,現在の八王子法務総合庁舎に移転しました。

平成21年3月に竣工した立川第二法務総合庁舎(東京地方検察庁立川支部)の写真

 しかし,同庁舎は,事件増等による事務量の急激な増加に伴い,庁舎の狭あい度が著しいなどの理由から,八王子区検察庁の事務機能を残し,平成21年4月,立川市緑町に新築された立川第二法務総合庁舎に移転して,立川支部として業務を開始しました。

2. 組織・機構の変遷

 当庁の前身は,裁判所構成法に基づいて,明治23年11月に設置された東京地方裁判所検事局(昭和10年5月から東京刑事地方裁判所検事局と改称。)であり,更に遡ると,明治5年に制定された「司法職務定制」に検事の職制が規定された上,同8年11月に司法省から東京裁判所に「其裁判所ヘ検事派出ノ儀過日相達置候処来ル22日ヨリ右事務取扱候条心得此段相達候事」旨示されており,これが一応東京における検察庁の誕生とみられます。

 昭和22年に設置された東京地方検察庁は,検事正,次席検事のほか,本庁に,事務局,監査室,総務部,刑事第一部,刑事第二部,経済部及び渉外部の1局1室5部が置かれ,管内に八王子支部及び東京区検察庁ほかの19の区検が設置されました。

 同22年11月には,特別捜査部の前身といわれている隠退蔵事件捜査部が新設され,同23年7月には職階制に伴う全面的な機構改革が行われて,本庁に,事務局,監査室,総務部,刑事部,経済部,渉外部,隠退蔵事件捜査部が置かれました。

 

昭和37年2月から平成2年7月までの旧東京検察合同庁舎の写真

 総務部は,同23年9月に検務部と改称されましたが,同34年4月から,再び総務部と称するようになり,隠退蔵事件捜査部は,同24年5月,特別捜査部と改称されました。なお,同23年8月に税務部が新設され,同25年4月には経済部に統合されましたが,同27年1月には,経済部が廃止され,その所管業務が特別捜査部と刑事部に配分されました。

 さらに,同25年1月には公判部が,同32年1月には公安部が,それぞれ新設されました。

 同34年4月,東京検察合同庁舎(旧庁舎)が完成してから時を同じくして,新たな検察庁事務章程及び東京地方検察庁執務規程が制定され,本庁に,事務局,総務部,刑事部,公安部,特別捜査部及び公判部が置かれました。

 同35年には現行の道路交通法が施行され,交通関係事件が激増したことを背景に,同37年7月に交通部が新設され,ほぼ現在の機構が出来上がりました。

 同43年2月に開設された第二庁舎には,刑事部所管事件を南北に二分割して,北部地域を管轄する刑事部の一部と交通部が置かれることとなりました。

 

 平成21年4月には,八王子支部が立川市緑町に庁舎移転し,立川支部と名称を変更しました。

検察庁の沿革と組織(法務省)

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