法教育支援

最終更新日:2020年3月23日

 平成23年度から順次全面実施されている新学習指導要領において,法教育の内容が充実されたことから,学校における法教育への支援が必要と考えています。
 学校教育における法教育の担い手は学校の先生方ですが,法教育は,法や司法に関する思考型の教育という新たな取組である上,先生方にとって法や司法の分野はなじみが薄く,必ずしも専門的な知識や考え方を習得しているとは限らないため,充実した法教育授業を実施し,よりよい社会を実現していくためには法律実務家による支援が不可欠と考え,以下の講座を設けていますので,ぜひ活用してください。

法教育に関する教員研修

 当庁では,令和元年8月,下記のとおり埼玉県内の中学校・高等学校の先生を対象に裁判所,検察庁,弁護士会の法曹三者並びに少年鑑別所,保護観察所及び少年刑務所が連携して研修を実施しました。
 来年度も実施予定(内容は未定)ですので,詳細が決まり次第,各学校に資料を送付すると共にホームページにも掲載する予定です。皆様方の参加をお待ちしています。

H27.8.20教員研修模擬裁判実演

H27.8.5教員研修講演

《令和元年度法教育に関する教員研修実施結果》
1 目的
 裁判員制度が実施され,今年度で10年目を迎えました。将来の裁判員候補者である中学生・高校生など次世代を担う若い世代に今から裁判員制度についての理解を深め,積極的な参加意識を持つようになっていただきたいと考えています。
 そのため,法教育に携わる先生方に裁判員制度の概要や意義,法的なものの見方・考え方を身につけるための法教育の重要性についてご理解いただくことを目的として研修を実施しました。
2 開催日 令和元年8月6日及び8日
3 研修内容
(1)8月6日
    ア 刑事事件裁判制度について
    刑事事件の概略説明(検察官)
    裁判傍聴(裁判傍聴後に担当裁判官,検察官,弁護人による質疑応答)
    イ 模擬裁判体験
    法律家の立場から,模擬裁判授業の指導ポイントなどを説明(検察官,弁護士)
(2) 8月8日
    少年事件の発生から構成までについて関係機関の講義
    ア 少年事件の捜査・処理等(検察官)
    イ 捜査から審判に至るまでの弁護士の役割(弁護士)
    ウ 家庭裁判所送致後の事件処理(家庭裁判所裁判官・調査官)
    エ 少年の収容と鑑別(少年鑑別所)
    オ 少年の保護観察(保護観察所)
    カ 少年の刑事施設における矯正処遇(少年刑務所)
4 参加者
      2日間合計50名の先生方に御参加いただきました。

模擬裁判をやってみよう(出前教室)

 裁判員裁判を含めた裁判の仕組み及び法的なものの考え方などを生徒に理解していただくための法教育講座として,中学校・高等学校にお伺いし,模擬裁判を実施しています。
(随時受付中)

 実施方法:生徒を裁判官,検察官,弁護人等に配役し,役割のない生徒は裁判員になります。
 実際の裁判に沿ったシナリオで模擬裁判を実施し,班別討議を行って判決を得ます。
 また,当庁職員が模擬裁判を演じたDVDをご覧いただき,班別討議を行うことも可能です。
 対象者:中学校3年生,高校生
 内容:(1)教材を用いた模擬裁判の実施
      (2)検察庁職員による説明・質疑応答
 所要時間:基本コースでは2時限としていますが,1時限コースも用意しています(推奨は2時限コースです。)。
 ※ 所要時間,内容について,ご要望に応じ,できる限り調整させていただきます。
 申込:電話にて広報担当にお申し込みください。
 048-863-2286(広報直通)

H26.9.10植水中学校

H26.9.30太田中学校

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