理系の自分が検察庁に入って考えること

最終更新日:2022年6月20日

 検察事務官(採用3年目・男性)

【検察庁を志望した動機】
  私は、元々のイメージとして、検察や警察といった組織に対してかっこいいという感情がすごく大きくありました。しかし、理系(理学部化学科)であった私には、少しハードルの高い職場のような気がしていて、公務員試験の最中の説明会まで、自分が働く場所としては考えていませんでした。
  そんな中での松山地方検察庁での業務説明会で、業務の内容や職場の人たちの雰囲気を感じ、この職場で働きたいと思い、検察庁を志望しました。理系の自分でも入って大丈夫かなという気持ちがありましたが、そこがデメリットになることはなく、職場にも理系の先輩方はいて、むしろ違う視点を持った検察事務官として仕事をすることができると言われました。今では理系であったということが強みになっていると思います。
  また、職場の先輩に言われたとても印象に残っている「検察庁で働く上で、自分がしてきたすべての経験が役に立つ。」という言葉があります。その言葉を実感できた例として、私は、理系として大学時代は多くのレポートや論文を書いてきましたが、そこで学んだ数式の書き方などは、交通事故関係の報告書を作成する際にいかすことができました。検察庁で働く上で、すべての経験がいきてくると感じており、そういう意味では理系だからということは心配しなくてもよく、理系に限らずいろんな経験をしてきた人たちに検察庁に入ってもらいたいと思っています。

【担当業務とやりがい】
  現在は立会事務官という、検察官と2人で捜査をしていく検察事務官として働いています。私は、事件について検察官と一緒に考えて、捜査・公判をしていく過程にとてもやりがいを感じます。検察官は、犯罪を犯した人に罰を与えるというイメージを持っている人が多いかもしれません(ドラマなどではそんな風に描かれていることも多いため)。しかし、現実の検察官は、公正な立場で話を聞き、真実は何か、犯罪を犯した人やその被害者、関係者のことを考えて捜査・公判を行っています。立会事務官は、その過程における検察官の被疑者を厳しく追及する姿や相手の立場になって親身に話を聞く姿など様々な姿を最も近い距離で見ることができます。その過程に携わり、一緒に捜査・公判をしていくことは、なんともいえないやりがいを感じます。
  また、個人的な感覚にはなりますが、検察庁の一員として働いていること自体にとてもやりがいを感じますし、司法試験に合格した検事と一緒に仕事ができる職場環境に関しても、満足できる職場であると思います。

【職場の雰囲気】
  初めて業務説明会に参加したときの記憶が非常に強いのですが、とにかく関わった検察庁職員の方々がとても話しやすく、柔らかい雰囲気でした。少し怖いという自分のイメージとは全く違うもので、すごくびっくりしたことを思い出します。実際に入ってみてもその印象どおりで、すごく活発で、職員の方々はいい人ばかりだし、入ったばかりの私を気遣い、声をかけてくださったおかげで、すぐに職場になじむことができました。入庁した当初から、毎日が充実しており、今でも仕事に行くのが嫌ではなく、日曜の夜に嫌な気持ちになることもありません。
  また、先輩は仕事面や人として尊敬できるところがたくさんあり、そんな先輩方と一緒に仕事をしていくことで、自分自身の成長につながっているなと感じます。とにかく働いていて毎日の充実感を味わわせてくれる、そんな職場の雰囲気です。

【このページをご覧の皆様へ】
  検察庁はとても働きやすい職場であると思います。入庁してすぐに初等科研修(1か月ほど他地検の同期と一緒に基本的な法律科目や検察庁の実務的な部分について学ぶ研修)があり、検察庁で働くために必要な法律科目を同期と一緒に勉強することができるので、理系の私でも法律科目について学び、また、仕事にもなじみやすい環境を整えることができました。他地検の同期とも仲良くなれて、仕事へのモチベーションにもつながります。
  また、国家公務員の中では珍しく、基本的には採用県内での異動がほとんどなので、自分の人生設計も立てやすいかなと思います。休暇や育休などを取る体制も整っています。最近、男性の先輩(当時、立会事務官)も育休を取っていたのですが、職場も気持ちよく送り出していたし、育休の期間に代わりに立会に入れる人をあらかじめ決めておく体制も整えており、男女問わず、安心して育休をとることができます。休暇も言わずもがなです。
  皆さんと一緒に仕事と生活を両立させた、すばらしい検察庁ライフを送れることを楽しみにしています。

松山地方検察庁 管内検察庁の所在地・交通アクセス
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