参考資料

最終更新日:2018年1月9日

精神鑑定書の書式参考例

 掲載している鑑定書書式例(A案・B案)は,いずれも平成21年当時,最高検察庁に設置した研究会が,裁判員裁判における分かりやすく,迅速かつ的確な精神鑑定立証の在り方を検討する過程において作成したものです。
 A案は,平成18年度~20年度「厚生労働科学研究費補助金(こころの健康科学研究事業)他害行為を行った精神障害者の診断,治療および社会復帰支援に関する研究」の分担研究班の一つの「他害行為を行った者の責任能力鑑定に関する研究」班のメンバーであり司法精神医学を専門とする精神科医師の協力を得て,その研究班の成果である「刑事責任能力に関する精神鑑定書作成の手引き」の検討・作成作業を参考にしながら,罫線枠を用いた書式として作成したものです。
 B案は,記載すべき項目についてはA案と同じ考え方に立ちつつ,罫線枠を用いない書式としています。
 両案とも捜査段階における本鑑定が念頭に置かれており,いずれも,本文を鑑定主文と理由の要旨にとどめた2頁程度のものとし,理由の詳細等を別紙に譲る方式(別紙方式)にしております。別紙方式としたのは,公判に提出する必要かつ十分な鑑定書を比較的容易にコンパクトなものにできると考えられたことによるものです。
 いかなる方式の鑑定書を作成するかは,もとより鑑定人に委ねられた事項ですが,裁判員裁判等における分かりやすい鑑定書を作成する際の参考になると思いますので,ここに掲載しております。

各検察庁一覧