職員からの一言

最終更新日:2020年7月2日

高松地方検察庁の職員が,交代で毎月「ひとこと」をお届けします。

「検察事務官」に採用されて

私が「検察事務官」に採用されたのは,元号が2つも前の「昭和」でした。
今は「平成」生まれの職員も大勢おり,「平成」生まれの方々からは,当時私が採用された頃の「大正」生まれの人を見ているようなのかもしれませんね。
現在の「検察事務官」は,国家公務員採用一般職試験(大卒程度又は高卒者)に合格された方で,基本的には香川県又は四国地方の勤務をすることが多いのが実情です。
しかし,本「職員からの一言」の平成30年12月版にも記載されておりますが,「検察事務官」として採用された後に,法務本省で「法務事務官」として勤務する道もあります。当然そのまま「法務事務官」で終わるわけではなく,最終的には「検察事務官」に戻るのですが,「法務事務官」として検察庁以外の仕事を経験することも非常に大事だと思います。
私も通算14年間,「法務事務官」として勤務しました。部署は,経験順に大臣官房司法法制部,刑事局,大臣官房秘書課,大臣官房厚生管理官,公安審査委員会です。それぞれの主な仕事については,前述の平成30年12月版で大臣官房司法法制部,刑事局,大臣官房厚生管理官の3つは,紹介されていますので,割愛させていただきますが,大臣官房秘書課は,法務大臣等の秘書関係,国会関係,広報等の事務を,公安審査委員会は,法務省の外局としていわゆる破防法及び団体規制法の規定により公共の安全の確保に寄与するため,団体の規制に関し,適正な審査・決定を行っています。具体的に言いますと「オウム真理教」に対する観察処分の決定等を行っています。
今まで法務本省で経験した中で,特に思い出に残っているのは,大臣官房秘書課政策評価企画室時代です。平成28年12月に「再犯の防止等の推進に関する法律」が施行,同29年12月に「再犯防止推進計画」が定められ,今では再犯防止に関する種々様々な取り組みがなされておりますが,同24年4月に同室に異動となり,着任早々「再犯防止のための総合対策」を作成し,同年7月の犯罪対策閣僚会議に諮り決定をいただくこととなりました。そのため法務省内では同室が主催し,刑事・矯正・保護局のいわゆる刑事3局と連携して作業を進め,官房人事・会計課とも協議を重ねると共に,内閣官房,警察庁,厚生労働省等の他省庁と協力する必要があり,内閣官房に各省庁の局長級のプロジェクトチームや課長級のワーキンググループが立ち上がり各省庁との調整を担うこととなりました。各省庁横断によるものでありますので,スムーズに行かないこともありましたが,ぎりぎりまでのせめぎ合いを重ねて無事犯罪対策閣僚会議において決定をしてもらうことができました。その間にもうできないのではないかとネガティブに考える部下を叱咤激励して作業を進めるなど,怒濤の3か月でした。しかし,仕事が辛くて他の部署に異動したいとか現場の検察庁に戻りたいと思ったかと言えば,全然そんなことはなく,逆に法務本省に来たからこそ経験できる喜びがありました。
検察庁で言えば,捜査部門で大きな事件を検察官と一緒に仕事をする際には,辛いと思うこともあると思いますが,そこは発想を変えて検察庁に入ったからこそ,このような仕事ができるのだと思えばやりがいもあるのではないでしょうか。
是非とも,この紙面を見て「検察事務官」になって,いろいろと経験してみたいと思っていただければ幸いです。                     (検察事務官)

休日の過ごし方

  この原稿を書いているのは,締め切りの2日前で,担当者からメールで急かされ,検察官として締め切りを守らないのはまずいと思って焦っているところである。

 話のネタになることが全然思い浮かばないので,参考資料として,最近数回の当庁職員の寄稿を読むと,「検察庁に入庁して」とか,「裁判員裁判10年」とか,とても私に書けそうにない真面目な内容が掲載されていた。それらを読みながら,やはり検察庁の職員はこういうところも真面目なんだなぁなどと妙に関心したのであるが,そのとき,ふと,私が被害者や参考人から事情聴取をする際,「検察官と会うは初めてなので,緊張しながら来たんですけど,想像していたイメージと全然違いますね。」などと言われることがやたらと多いことに気が付いた。「検察官ってどんなイメージなんですか。」と尋ねてみると,「怖くて,話しにくい雰囲気」,「別の世界の人って感じ」という答えが返ってくることが多かったように思う。そこで,この機会に,検察官も普通の人間だということを,私の休日の過ごし方を例にとって説明してみたい。
 私には妻と小学生の娘がいるが,高松に単身赴任をしているので,月に1,2回ほど週末に帰省している。帰省した際には,娘を喜ばせるためにスイーツやパン作りに精を出している。一番人気はマカロンである。娘の誕生日ケーキ,クリスマスケーキも,帰省のタイミングが合えば私が作っている。もちろんスポンジケーキから自作である。作ったスイーツは,娘が友達に配っているので,娘の友達の中にはうちの娘のパパはパティシエをしていると誤解している子もいるらしい。週末に一人で高松にいるときは,娘のリクエストでニードルフェルト(羊毛様のアクリル繊維を針で刺して人形を作る手芸)に精を出している。とまぁ,このように,検察官と言っても,(趣味の内容はともかくとして)世間の人たちと何ら変わりのない普通の人間ですので,何かの折に検察官から事情聴取を受ける機会があっても,特に緊張することなく来庁していただければと思います。
                                (検察官)

検察広報について

 みなさん,こんにちは。

 今回,高松地方検察庁のホームページにアクセスしていただき,そして,このページを見ていただき,ありがとうございます。
 みなさんは,検察庁に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか。
 私が勤め先を聞かれて「検察庁です」と答えると,多くの方から「堅苦しそう」とか「怖いところだね」などと言われます。検察庁で働く職員は特別な人間ではなく,みんな普通の人たちです。決して怖くありませんよ。
 また,中には「あ~,警察ですか」と間違う方もいます。やはり,警察ほど馴染みはないのかもしれません。
 最近では,検察庁を舞台としたドラマなどが増えてきたこともあり,以前よりも検察庁の認知度が上がっていると思っていたのですが,まだまだのようですので,簡単に検察庁について紹介します。
 検察庁では,主に「検察官」と「検察事務官」が働いています。
 検察官は,刑事事件について捜査をし,起訴・不起訴の判断を行います。そして,起訴後は,公判(刑事裁判)に立会して,被告人が有罪であることの立証をします。
 検察事務官は,検察官と一緒に捜査するほか,検察官を補佐したり,検察官の指揮を受けて,捜査や公判に携わる仕事をします。また,裁判で決まった罰金を徴収したり,裁判記録を保管する仕事などのほか,職員の給与の計算や職場で必要な物品の調達・管理など様々な仕事をしています。
 私は,平成2年に検察事務官として採用され,捜査をはじめ様々な事務を担当してきました。今年の4月からは,高松地方検察庁で検察広報官として,事件に関するマスコミ対応を行ったり,検察庁について広く理解していただくための様々な広報活動や法教育に取り組んでいます。
 高松地方検察庁では,中学生の職場体験学習や各種団体等に対する検察庁の業務説明などを実施しています。
 検察庁に興味を持っていただいている方,もっと詳しい内容をお知りになりたいという方は,お気軽に検察広報官までご連絡ください。お待ちしております。
 検察広報の様々な取組を通じて,より多くの方に検察庁に興味を持っていただき,検察庁で働きたいと思っていただけたら幸いです。
                              (検察事務官)

廊下トンビ

 私たち検察官には訴追裁量,つまりある刑事事件を起訴するか不起訴にするか,起訴する場合はどのような事実や罪名で起訴するかを決める権限が与えられています。これはとても大きな権限で,一つ間違えれば,他人の人生に取り返しのつかない影響を与えてしまいます。私たちはそのことを肝に銘じながら,日々仕事をしています。
 私もこれまで多くの事件について,起訴・不起訴等の判断をしてきましたが,最初から何の悩みもなく判断してきたわけではありません。いや,むしろ,ほとんどの事件について,どう処理すべきか悩みながら判断してきました。もちろん最後は上司の決裁を仰ぐのですが,自分がどう処理したいかという方向性も持たずに上司の決裁を仰ぐようなことはありえません。
 そんなときに頼りになるのが,先輩や同僚の検察官です。私が任官した頃,先輩の検察官から「廊下トンビ」という言葉を教えてもらいました。当時,検察官の執務室(個室)は,長屋のように廊下に面して並んでいて,その廊下に面した検察官の執務室を一室ずつ渡り歩きながら相談をしていく検察官の様子を例えた言葉のようです(一般的に使われている「廊下鳶」とは意味が異なります)。私も,これまで多くの事件について,先輩や同僚,時には後輩の検察官にまで相談しまくってきました。皆それぞれに事件を抱えて忙しくしているのですが,私が相談に行くと手を止めて快く相談に乗ってくれました。こうして多くの検察官に相談しているうちに,様々な視点から事件を見ることができ,それまで自分では気づかなかった点に気づくこともでき,自分自身の考えもブラッシュアップされ,多くの場合,自分なりに納得できる方向性を見つけることができました。
 こうしたことは何も検察官の仕事に限ったことではなく,検察事務官の仕事にも当てはまると思います。検察庁の職員は,知識も経験も個性も皆様々です。そんな職員がお互いに知恵を出し合ってよりよい仕事を遂げていこうとする,そんな検察庁の職場の雰囲気が私は大好きです。
                               (検察官)

             
                                                

前年度分以前の記事

平成27年度分の記事は,「職員からの一言(平成27年度分)」をご覧ください。

平成28年度分の記事は,「職員からの一言(平成28年度分)」をご覧ください。

平成29年度分の記事は,「職員からの一言(平成29年度分)」をご覧ください。

平成30年度分の記事は,「職員からの一言(平成30年度分)」をご覧ください。

令和元年度分(平成31年度分)の記事は,「職員からの一言(令和元年度分)をご覧ください。

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