職員からのメッセージ

　検察官は，刑事事件について，捜査を行って起訴・不起訴の処分をし，起訴した場合は裁判を遂行し， 裁判の執行を指揮監督するなどの職務を行っています。
　公共の福祉の維持と個人の基本的人権の保障とを全うしつつ，事案の真相を解明するという理念の下， 日々の職務についても，事件の記録を精査し，証拠物や客観証拠を検討し，目撃者や被害者の話を聴き，被疑者の取調べを行うなど様々なことを行っています。
　このように，検察官の職務は重大であり，使命感や責任感が求められる大変な仕事ではありますが，その一方， とてもやりがいがある仕事でもあるのです。
　私も，これまで，事件が解決したとき，被害者の方々からお礼の言葉をいただいたとき，被疑者・被告人から「検事さん， ありがとうございました」という手紙をもらったときなど，検事をやっていて良かったと感じるときが何度もありました。
　また，何でも相談できる上司・同僚・部下がいること，自分の意見を率直に言える職場環境であることなども， とてもありがたく思っています。
　私も，縁あって熊本地検で勤務することになりましたが，熊本はとても良い県で，土地も人柄もよく，熊本に来て 良かったと実感しております。

　検察庁の仕事は，重い責任の伴った難しいものだと感じていますが，その分やりがいがあり，充実した毎日を 過ごすことができる職場だと実感しています。
　入庁した当初，法に関する知識もなかった私にとっては未知の世界であり，大きな不安や戸惑いを感じていました。
　また，分からないことばかりでしたので，１つ仕事を行うにも時間がかかり，周りに迷惑をかけてしまうこともありました。
　しかし，上司を始め諸先輩方は皆さん優しい方ばかりで，気軽に声をかけていただいたり，親切丁寧に教えて下さるので， 安心して日々の職務に励んでいます。
　「検察庁」というと，最初は，厳しい職場というイメージがありましたが，明るい雰囲気で生き生きと働く諸先輩方の 姿を見て，多くのことを学ばせていただくとともに，自分も諸先輩方を見習い，一人前の検察事務官として働けるよう， これからも初心を忘れず，責任感を持って職務を遂行していこうと思います。