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広島地方検察庁検事正のあいさつ

広島地方検察庁検事正 山舖 弥一郎
山舖 弥一郎(やましき やいちろう)
略歴 昭和54年検事任官
那覇地方検察庁検事正,広島高等検察庁次席検事,東京法務局長を経て,平成23年4月から現職 

  ご挨拶
 広島地検に着任して約4か月が過ぎました。
 最近の広島県内の犯罪件数は減少傾向にありますが,時として無差別殺傷事件や通り魔事件など,凶悪重大事件の発生を見ておりますし,社会的弱者を狙った振り込め詐欺事件など,社会生活の安全・安心を脅かす犯罪は跡を絶っておりません。
 検察の使命は,捜査公判の適正な遂行であり,その実現に向け,これからも,皆様のご意見やご批判を謙虚に受け止めながら,一つ一つの事件に真摯に向き合って,適正な事件処理を積み重ねていきたいと考えております。

 さて,本年8月,旧庁舎の南隣に「広島法務総合庁舎」が完成し,広島地検もこの新庁舎での業務を開始いたしました。
 新庁舎は周辺の景観とよく調和した建物です。
 私どもは,この新たな施設を拠点として,今後とも,県民の皆様の安全で平穏な生活を守るために全力を尽くしてまいりたいと決意を新たにしているところです。

 ところで,裁判員制度が実施され2年が経過しましたが,この制度は,順調な滑り出しをし,進化を遂げながら社会に定着しつつあると考えています。
 最近の判決内容や裁判員を経験した方のアンケート結果によりますと,裁判員に選ばれた方々が,真摯に事件と向き合い,被告人や被害者の諸事情に止まらず,犯罪防止や被告人の更生のことなども真剣に考え判断していただいていることがよく分かります。
 裁判員制度は,着実に,その趣旨・目的とする市民感覚の刑事裁判への反映を実現しつつあると同時に,市民の方々に犯罪のない社会を実現するためにはどうしたらよいかを考えていただく契機にもなっていると思います。
 今後は,更に良い制度とするため,事件の特性に合った,より分かりやすく的確で迅速な立証を行うよう努めていきたいと考えています。

 着任の際のご挨拶でも申し上げましたが,広島は,快適な都市機能を持つ一方,ほんの少し足を伸ばすだけで自然と触れ合うことができる素晴らしい土地です。
 この広島で勤務できる喜びをかみしめながら,職務においては,一層気を引き締め,警察等関係機関と連携して安全で安心な街づくりのため努力していきたいと思っております。

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