マグーコーナー

なぜ?なに?法律用語!!

幇助犯(ほうじょはん)今回は、「幇助(ほうじょ)」という言葉と、それに関連する用語について説明するのだ。
 「幇助」とは、他人の犯罪を手助けすることをいうんだ。例えば、殺人犯人から頼まれて殺人のために使う拳銃を用意してあげた人は、殺人の「幇助犯」だよ。そして、実際に殺人を行った人のことを「正犯(せいはん)」というんだ。また、他人をそそのかして犯罪を行わせた人のことを「教唆犯(きょうさはん)」と呼んでいるよ。このように、自分の手を汚さずに、他人の犯罪を「幇助」したり(幇助犯)、他人を「教唆」して犯罪に走らせたり(教唆犯)する人のことを「共犯」と呼んでいるのさ。なお、少し紛らわしいんだけど、二人以上の「正犯」が犯罪を行った場合も「共犯」という言葉が使われるんだよ。そして、協力し合って犯罪を犯した正犯のことを「共同正犯」というのだ。
わかったかな?じゃあ問題いくよ。
Q

A君は自分の車を運転してB君とお酒を飲むために居酒屋「マグー」に行きました。少し位のアルコールであれば大丈夫と過信していたA君は、思いのほか酔いが回ってきたため車の運転を断念し、その代わりに一緒にお酒を飲んでいたB君に、車の運転をお願いしました。すると、B君は、代行車を頼むこともなく、A君に頼まれるままA君の車を運転して帰宅しましたが、その途中で、警察の検問に遭い、酒気帯び運転で検挙されました。この場合、B君は道路交通法違反(酒気帯び運転)の正犯になりますが、A君はその幇助犯に当たりますか。それとも教唆犯に当たりますか。

A 「教唆犯」です。
もともと、B君は、酒気帯び運転をするつもりはなかったのに、A君にそそのかされて、初めて車を運転する気持ちになったのですから、 A君には、B君の酒気帯び運転の共犯(教唆犯)が成立する可能性があります。しかし、B君にはA君から車の運転を頼まれる前から酒気帯び運転をする気持ちがあり、A君のそそのかしがB君の酒気帯び運転の気持ちを強めたり、手助けになったという場合ですと、A君には、B君の酒気帯び運転の共犯(幇助犯)が成立する余地があります。

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