千葉地検の職業体験学習について


 千葉地検では,広報活動の一環として,学生の皆さんの職業体験学習を実施しています。

 なお,職業体験学習の内容については,人数,時間,学年,その他ご希望にあわせて,その都度プログラムを組みますので,その点心配はご無用です。

 また,一般の方の参加も受け付けておりますので,少しでも興味がある方は,千葉地検広報担当まで是非ご連絡ください。

 県立東葛飾高等学校の生徒さんに職業体験学習に参加してもらった際の様子を紹介します。

《 1日目 》

○ 検事正(けんじせい)にあいさつ

   

 まず最初に,千葉地方検察庁検事正にあいさつを行いました。「検事正」と聞いて,引率の先生方を含め,皆さん緊張の面持ち
でしたが,検事正からの激励と優しい人柄に触れて緊張もほぐれ
た様子。検事正を囲んで記念撮影を行いました。

● 総務部長にあいさつ

   

 次に,広報や研修などを担当している総務部の部長検事にあいさつを行いました。部長からも質問がなされるなど,和やかな雰囲気の中でのあいさつとなりました。

 検事の仕事を知ろう(DVD上映)

 検事の仕事ってどんなことをするのだろう。犯人を取り調べたり,裁判に出たり・・・ドラマなどでなんとなくイメージはあるかもしれませんが,皆さんなかなか想像がつかないと思います。

 そこで登場するのがこのDVD。その名も「検事の姿」です。

 検事の仕事を1つの殺人事件を通して描いており,とても分かりやすく,かつ,真剣に事件と向き合う検事の姿が忠実に再現されています。

 生徒の皆さんも,この後行われる検事との座談会で何を質問しようかなどを考えながら,熱心に視聴しました。

● 検察庁の仕事内容を知ろう(スライドを使用した業務説明)

 検事の仕事が分かったところで,今度は,検察事務官を含めた検察庁の仕事内容全般を,スライドを使用しながら勉強しました。

 説明を担当したのは,生徒さんと年齢の(比較的)近い若手事務官2名で,自身の体験談などを交えながら説明を行い,生徒の皆さんも熱心に説明を聞きながらメモをとっていました。

○ 検事と話そう(検事,検察事務官との座談会)

 現場の第一線で働いている検事との座談会を行いました。今回の生徒さんは全員が女性ということもあり,座談会には女性の検事が出席し,ざっくばらんな雰囲気の中で行われました。

 座談会は,自己紹介からスタートし,同席した若手事務官2名も含め,検察庁で働くようになった経緯を学生時代から振り返ったり,体験談などを話しました。

 生徒の皆さんからは,検事になろうと思った理由や,検事の仕事をしていて感じるやり甲斐など多岐にわたる質問がありました。

 また,検事は全国規模で異動があることなどには生徒の皆さんや引率でこられていた先生も驚いていました。

 そのほか,検事と事務官との関係など,この場所でしか聞けないエピソードなどもあり,座談会は予定時間を超えて活発に行われました。

 座談会では学生時代の話も出て,生徒さんにとっては,検事の仕事という枠を超えて,これからの進路選択の参考にもなったのかもしれません。

〜昼休み〜

● 検察庁を見学しよう(庁舎内見学)

 千葉地検では,庁舎内を見学することができます。

 見学コースは,検務官(けんむかん)室と呼ばれている検察事務官の執務室証拠品庫記録庫,そして,実際に使用されている取調室となっています。

 生徒の皆さんは,保管してある証拠品や記録の多さに驚いていました。

 また,取調室では,検事・事務官・被疑者の椅子に順番にそれぞれ座り,実際に座らないと分からない「検事の目線」を体感しました。

○ 実際の裁判を見よう@

 今回傍聴したのは,裁判員裁判の判決でした。

 裁判員裁判,しかも判決という独特かつ厳かな雰囲気を体験しました。

《 2日目 》

● 実際に使っている手錠に触れてみよう

 検察庁でも手錠を使用する職務があります。実際に職務で使用している手錠に触れてみました。

 ドラマでのイメージと違って,意外と重くないのでびっくり。

 生徒の皆さんは,手錠を使用する職務の内容,使用する際の注意などを受けた後,ペアになって実際に手錠を使用してみました。

○ 実際の裁判を見ようA

 初日は,判決部分しか見ることができなかったので,2日目は第1回裁判を傍聴しました。午後には模擬裁判が控えていますので,生徒の皆さんは裁判のイメージを頭に詰め込んでいたようです。

● 模擬裁判での戦略を練ろう

 通常,模擬裁判は,千葉地検で用意したシナリオ(台本)に沿って行いますが,今回は,生徒さん4名が検察官側と弁護人側2名ずつに分かれ,シナリオの一部(論告(ろんこく)・弁論(べんろん))について,生徒さん自身で考えて模擬裁判の中で発表することになりました。

 そこで,千葉地検事務官が,検察官側・弁護人側それぞれのアドバイザーとなって,一緒に午後の模擬裁判での戦略を練ることにしました。

 生徒さん達が悩んで作成した発表内容にアドバイザー事務官がアドバイスを行ったのですが,生徒さんからは次々と新しいアイデアが出されて,昼休みの一部を割くほど熱の入った時間となりました。

〜昼休み〜

○ 裁判を体験してみよう(模擬裁判)

 いよいよ職業体験学習の総仕上げである模擬裁判です。

 舞台を千葉地検の会議室から蘇我にある千葉地検南町分室の中の模擬法廷に移して模擬裁判が行われました。

       

 今回は,生徒さんが検察官2名,弁護人2名に分かれ,裁判官と被告人を千葉地検事務官が務め,証人役は引率の先生に務めていただきました。

  

 生徒の皆さんは検事や事務官からのアドバイス,傍聴した実際の裁判の様子などを踏まえて模擬裁判に臨んでおり,非常に完成度の高い模擬裁判が行われました。

  

 審理の部分が終わると,それぞれの役柄はいったん忘れ,今度は裁判員になった気持ちで,今回の模擬裁判の判決を引率の先生も含めた全員で評議しましたが,皆さんいずれも積極的に発言し,そして悩みながら議論し,活発で質の高い評議が行われました。

 1つのことについて,みんなで真剣に話し合うという機会はなかなかないと思いますので,生徒の皆さんにとって良い経験になったのではないでしょうか。   

  

 さて,今回の模擬裁判では,被告人を実刑(じっけい)判決(直ちに刑務所で服役させる)か執行猶予(しっこうゆうよ)付き判決(社会の中で更生させる)かが争点でしたが,充実した評議の結果,被告人には執行猶予付きの判決が下されることになりました(被告人役の若手事務官の迫真の演技も影響したかもしれません)。

● 判決,そして職業体験学習修了

 最後は,またそれぞれの役柄に戻り,被告人に判決を言い渡して模擬裁判が終了し,今回の職業体験学習の全課程が修了しました。

 最後のあいさつをしたとき,生徒の皆さんが,いずれも充実した顔をしていたのが印象的でした。

《生徒の皆さんからお礼の手紙をいただきました》

 今回の職業体験学習に参加された生徒の皆さんから,後日,お礼の手紙をいただきましたので,その一部をこの場を借りて紹介させていただきます。

・ 検察庁での2日間は,とても貴重なものとなりました。

・ 模擬裁判の弁論について親切に教えていただき,とても勉強になりました。

・ 模擬裁判の原稿作りのときにいただいたアドバイスは,とても参考になりました。今回の研修では,多くのことを学べたと思います。

・ 普段ではなかなか経験できないことを体験することができ,学ぶことがたくさんありました。

・ 今回の研修で得られたことを,進路について考えるときに活かしていこうと思います。

・ 検察庁で見学・体験したことは,どれも新鮮で興味深かったです。

・ 模擬裁判では,刑罰の意味といった深いところも考え本当に悩みました。同じ事件でも考えは皆それぞれで,裁判は難しいと思いました。

   

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